【画像解析で自動判別】アオコ発生の監視を効率化 八千代エンジ | 建設通信新聞Digital

5月10日 金曜日

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【画像解析で自動判別】アオコ発生の監視を効率化 八千代エンジ

 八千代エンジニヤリングは、富栄養化や夏場の高温などで大量発生し、さまざまな被害の原因になるアオコの発生状況を画像解析で把握するシステムALge(アルジー)を製品化した。アオコの発生レベルを画像ピクセルのR(赤)G(緑)B(青)情報を用いた画像解析技術で自動判別し、監視業務の効率化と省力化をサポートする。

 これまで湖沼やダム貯水池、河川でのアオコ発生状況は、人による「見た目指標」でそのレベルを判断していたため、人によって判断基準が異なるという問題があったほか、巡視職員が1日に数回目視で観測し記録するなど時間の手間を要していた。

 ALgcを活用したアオコモニタリングでは判定の個人差が解消されるほか、ネットワークカメラなどを使えば遠隔地でもモニターライブで確認でき、対策までの対応を迅速化。巡視やデータ整理にかかる工程も縮減でき、巡視回数が減少することで現場管理の安全性も高まる。

 判定ソフトの料金はオープン価格。導入時にレベル境界を調整するための初期設定に別途費用がかかる。既存のCCTVなどのモニタリングカメラやデジタルカメラ、スマートフォンを利用できる。モニタリングカメラは月額1台10万円前後(通信料込み、設置費別)でレンタルにも対応する。

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