【宝塚ホテル】大劇場の西側に移転建替え 保存要望で内外装の一部を再利用検討 | 建設通信新聞Digital

4月29日 月曜日

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【宝塚ホテル】大劇場の西側に移転建替え 保存要望で内外装の一部を再利用検討

新ホテルの外観イメージ

 阪急電鉄と阪急阪神ホテルズは、宝塚ホテル(兵庫県宝塚市)の移転計画概要を発表した。設計は日建設計が担当している。2018年春に着工し、20年春の開業を目指す。
 現在の同ホテル(同市梅野町)が老朽化していることから、宝塚大劇場の西側隣接地1万2300㎡(栄町1―292ほか)に移転建て替えする。
 規模はRC一部S造地下1階地上5階建て延べ2万3000㎡。客室数は約200室を予定している。9月から敷地整備工事に着手、同工事が終わり次第ホテルの新築工事に入る。
 現在の宝塚ホテルは機能移転後に解体する。阪急電鉄によると、新築工事の施工者は現時点で未定。現ホテルの跡地については住宅系の開発を検討しているという。解体される建物は内外装の一部を再利用することも検討しているという。
 宝塚ホテルは1926年に開業した。開業当時からの建物である本館は兵庫県の景観形成重要建造物にも指定され、文化的・歴史的価値の高い建築物として日本建築学会近畿支部が保存要望を提出した経緯がある。
 同要望によると本館(RC造地下1階地上5階建て延べ3927㎡)は当時阪神間で活躍した建築家・古塚正治が設計し、大林組が施工を担当。20年代の商業建築特有の装飾を備えた貴重な歴史的建造物であるとの見解を示している。

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