三井住友銀行が計画する「三井住友銀行横浜支店」の建て替え規模が縮減されることが分かった。延べ床面積を11月時点で計画していた約1万7000㎡から約8000㎡に変更、高さも74.9mから43mにする。それに伴い、外観のデザインにも一部変更を加える。
変更後の新築規模は、S一部SRC造地下1階地上8階建て塔屋1層延べ8805㎡。
形態意匠のバランスを踏まえて中高層部のガラスファサードのデザインも変更する。複数の角度のフィンを使い分け、さざ波のような揺らぎを持つ繊細なデザインとし、均質なガラス面の硬い印象を和らげる。
変更前は、カーテンウォールの給気スリットを分散配置するなど、高さによる圧迫感を軽減するようなデザインとしていた。
事業では、横浜市の登録歴史的建造物「三井住友銀行横浜支店」を一部復元の上、原位置で建て替える。一部部材を再利用しながら本町通りとベイスターズ通りに面する外壁2面を全面的に復元する。設計は日建設計が担当している。
三井住友銀行横浜支店は、1931年に竣工した。戦前まで盛んに建てられていた古典主義様式による銀行建築の典型とされている。
計画地は中区本町2-20の敷地1754㎡。