【安井武雄のスケッチなど展示】22日まで大阪市内で開催 関西経済同友会 | 建設通信新聞Digital

5月1日 木曜日

公式ブログ

【安井武雄のスケッチなど展示】22日まで大阪市内で開催 関西経済同友会

大阪ガスビルの設計図面


 関西経済同友会は8日から22日まで、大阪市の大阪府立江之子島文化芸術創造センターで企業が所有する美術品を展示する「なにわの企業が集めた絵画の物語」展を開く。安井建築設計事務所の創設者故・安井武雄による大阪ガスビルの設計図面や安井建築設計事務所が提供した吉岡千尋氏による「ムカルナス9」など46点の絵画や作品が展示されている。

 6日、報道向けの内覧会で同友会の古市健代表幹事は「企業が芸術にどう貢献できるかを考えた結果、広く社会に公開するとともに次世代を担う子どもたちに芸術を見せることで、教育につなげる」と展示会の意義を強調した。

ムカルナス9


 大阪ガスビルの設計図面は、1929年ごろにつくられたもので、現在の大阪ガスビル(大阪市中央区)の南館部分に当たる。当時の設計図面には、現在見られない大時計も描かれている。ムカルナスとは、イスラム建築の装飾を意味する。吉岡氏がスペインのアルハンブラ宮殿を訪れた際に影響を受けて描かれた。

 展示会は2018年から開いており、第3回となる今回は「大大阪時代」をテーマとした1920―30年代に活躍した画家の作品や当時の建築物の資料・映像を展示する企画コーナーも設けた。

 入場料は、大人500円、中学生以下無料。問い合わせはコーポレート・アート・コレクション事務局・電話06―4803―8039。


建設通信新聞電子版購読をご希望の方はこちら