【大宮門街(オオミヤカドマチ】大宮駅東口の再開発施設が来年4月オープン | 建設通信新聞Digital

5月17日 金曜日

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【大宮門街(オオミヤカドマチ】大宮駅東口の再開発施設が来年4月オープン

災害時の帰宅困難者受け入れ機能も備える


 大宮駅東口大門町2丁目中地区市街地再開発組合(さいたま市)は、大宮駅東口エリア初の再開発事業として建設している複合施設の名称を「大宮門街(オオミヤカドマチ)」に決めた。2022年4月にオープンする。大宮駅周辺地域のさらなる発展をけん引し、東日本の対流拠点の礎となる施設の創造を目指す。

 規模はS・SRC造(免震構造)地下3階地上18階建て塔屋1層延べ8万2139平方メートル。1階が門街広場、1ー6階がショップ、レストラン、4ー9階がレイボックホール(市民会館おおみや)、10ー18階がオフィスとなる。

 「大宮門街」には門前町、大宮、大門、氷川参道という土地の歴史と特徴を凝縮。大宮駅から緑豊かな氷川神社の参道に続く「門」の役目を持ち、大宮で暮らし、働き、楽しむための施設が集まった、1つの「街」でありたいという思いを込めた。

 設計・監理は山下設計、施工は鹿島・松永建設JVが担当した。事業コンサルタントとして協同組合都市設計連合、参加組合員として三井不動産と大栄不動産が参画している。

 オフィス部分に加え、全体共用としてオイルタンク(6万リットル×2基)と非常用発電設備(4500キロボルトアンペア)を設置し、停電時における災害時の帰宅困難者受け入れエリアとしての活用やビル機能を72時間維持できるようにしている。大規模災害発生時には、市民会館おおみやを一時滞在施設として開放する予定。

 建設地は大宮区大門町2ー118の約1・4ヘクタール。敷地面積は8558平方メートル、建築面積は6827平方メートル。同地区は市有地を含めて低未利用地や細分化した土地、老朽化した建物が残り、防災機能が低下するなど課題を抱えていた。このため、09年に市街地再開発準備組合を発足し、13年の都市計画決定、15年の組合設立を経て、18年3月に着工し、ことし10月に竣工した。


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