【ICT次世代まちづくり】交通監視レーダーなど実証/古河電工 | 建設通信新聞Digital

5月15日 水曜日

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【ICT次世代まちづくり】交通監視レーダーなど実証/古河電工


 
 古河電気工業は、平塚事業所にある従業員駐車場で同社のインテリジェント歩道と交通監視レーダーによるICTを活用した次世代街づくりの実証試験を始めた。駐車場をより安全・安心・快適に利用できるかを確認するだけでなく、共創フィールドとして約1年間活用する。センサー技術やICTサービスを持つ鉄道、メーカー、ゼネコン、大学などさまざまなパートナーと連携して、オープンイノベーションを促進する。
 インテリジェント歩道には、同社の「グリーントラフ」を設置。グリーントラフは、通信などのケーブルを保護・格納するケーブルトラフがリサイクル樹脂でできている。電源・制御ケーブルセンサー、LEDを収納するだけでなく、排水機能も持つ。一般的なコンクリート製品よりも軽く、重機を使わずに設置できるため施工時間を約半分に削減する。
 一方、駐車場内の車両を検知する交通監視レーダーは、複数のレーダーから統合管理された情報を安全システムと連携させ、安全性と利便性の向上を目指すもの。同社の車載用の準ミリ波レーダー技術が土台となっている。
 実証実験では、インテリジェント歩道に実装されているLEDとスピーカーを交通監視レーダーの情報を基に制御し、歩行者に車両が接近した時に適切に注意喚起できるか確かめる。
 駐車場では、歩行者と車両の接触事故を防止することが課題であり、ICTを使った利用者の利便性を高める取り組みが活発化している。今後は、駐車場の満空表示システムや5G(第5世代移動通信システム)通信活用などの機能を検証する予定。同社のグループビジョン2030に掲げる「安心・安全・快適な生活を実現する」街づくりへの貢献を目指す。
 

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