【i-Con2022⑪】コマツ  i-Constructionを支える技術 車両の位置や作業履歴を見える化 | 建設通信新聞Digital

5月2日 木曜日

B・C・I 未来図

【i-Con2022⑪】コマツ  i-Constructionを支える技術 車両の位置や作業履歴を見える化

 スマートコンストラクションフリートはダンプや建設機械にスマートフォン等のデバイスを搭載し、利用者がさまざまな車両の位置情報を共有・管理することができるアプリである。
 モバイルアプリをインストールしたスマートフォンや専用デバイスから発信される位置方角情報を、ダッシュボート上にほぼリアルタイム(約3秒ごとに更新)で、積込荷降回数やサイクルタイム等も表示され、現場運営上の有効な判断材料となる。
 このほか、スマートフォン端末を積んだ各車両がルートや速度を順守しているか一目で確認できる。
 走行履歴画面で、車速に応じて軌跡が色分けされるヒートマップ表示が可能で、低速域が直感的に分かるようになり、運搬路上のボトルネックの発見に役立つほか、作業履歴が管理できるので積込荷降地点別・ダンプ別に積込荷降履歴を管理できる。

 また、 取得した情報は自動で表に整理され、 CSV出力も可能となっており、 CSV出力した履歴は発注者への提出資料等に使用可能となっている。
 自車だけでなく他車の運行状況を地図上に表示可能、渋滞等の状況を把握することができ、地図上に速度規制や片側交互通行などのアラート地点を設定することで、 車両が地点内に進入した際にスマートフォンよりボイスメッセージが流れるため、 管理画面より任意の相手に対し定型メッセージを音声送信でき、電話や無線が使えない状況では、連携するための手段としても非常に有効となっている。
 ダンプや建機に搭載したスマートフォン端末間での定型メッセージ・音声入力したメッセージ送信もできるほか、設定地点へのダンプの接近を察知し、建機オペレーターや誘導員へ事前に通知することも可能で、接近通知があることでダンプ到着までの準備を効率よく行うことができる。



【B・C・I 未来図】ほかの記事はこちらから

建設通信新聞電子版購読をご希望の方はこちら