【小松大学のアカデミックガウン】隈氏がデザイン、小松マテーレが製作 | 建設通信新聞Digital

5月6日 月曜日

公式ブログ

【小松大学のアカデミックガウン】隈氏がデザイン、小松マテーレが製作

折り紙をコンセプトにデザイン


 建築家の隈研吾氏がデザインし、小松マテーレが製作した公立小松大学(石川県小松市)のアカデミックガウンが完成し、3日、報道陣にお披露目された。衣服のデザインに初挑戦した隈氏と、ファブリックメーカーである小松マテーレの中山賢一会長らがオリジナルのガウンに込めた思いやデザインコンセプトなどを発表した。

 2018年に開学し、ことし3月に第1期生を送り出すことになった同大では、記念として卒業生らにアカデミックガウンを着用してもらうこととし、デザインを隈氏、製作を地元の企業である小松マテーレに依頼していた。

 完成したガウンは折り紙をコンセプトにデザインされ、同社の独自素材「KONBU(コンブ)」を加工した四角い生地を折り重ね、切り込みを入れて折り紙のように体を包むシンプルなもの。学生2人がモデルとなり、それぞれ和服と背広の上からガウンをまとい、披露した。

 隈氏は「折り紙など和の知恵を生かし、着物にも合うガウンにしたいと思った」とコンセプトを説明。今回ファッションデザインに初挑戦したことについて「これまでも小松マテーレさんと一緒に建築に炭素繊維などの柔らかい素材を反映させてきた。服も建築も同じ。境界を越えていけば面白くなる」と語った。

 中山会長は「これほど難しい仕事になるとは思わなかった」と素材開発の苦労を明かしつつ、独特の質感を残しながら格調と高級感のある見た目を両立できたと振り返った。


【公式ブログ】ほかの記事はこちらから


建設通信新聞電子版購読をご希望の方はこちら