【学生デザインの作業服を製作】働く人の「カッコ良さ」発信! 新潟県村上地域振興局地域整備部 | 建設通信新聞Digital

5月3日 金曜日

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【学生デザインの作業服を製作】働く人の「カッコ良さ」発信! 新潟県村上地域振興局地域整備部

 新潟県村上地域振興局地域整備部は、県内の専門学生のデザインをもとに、新たな作業服を製作した。学生から寄せられたデザイン画を対象に「カッコいい建設作業服コンテスト」を実施し、一般投票などでグランプリに選んだ作品を忠実に再現した。今後は出前講座といったPR活動などで着用する予定で、作業服を通じて建設業で働く魅力を発信する。

 県内の各地域機関で若手職員を中心に土木行政の課題を検討する「地域における施策推進事業」の一環で取り組んだ。同部の4人が参加し、担い手確保に向けて業界の魅力を発信するため作業服の製作を決めた。プロジェクトに携わった同部治水港湾課河川担当の清治雅泰主査は「これまでと違う手法でPRしようと考えた。働く人にスポットを当て、建設業のイメージを変えるため作業着に着目した」と説明する。

グランプリ作品を忠実に再現。濃緑をベースとし、ポケットや袖の色を切り替えた


 製作に当たっては国際トータルファッション専門学校の協力を得て、学生40人が夏休みの課題として作業服のデザイン画を制作した。建設業であることが分かり、市民からもかっこいいと思われるデザインを求めた結果、新たな作業服のアイデアが数多く寄せられた。

 集まったデザインを対象に、専門学校講師やアパレルメーカー、プロジェクトメンバーらによる1次選考を実施し、5点を選出した。続く2次選考では、この5点に従来の作業服を加えた計6点を対象に、地元の道の駅を始め、新潟県建設業協会村上支部、地元中学校などで投票を実施した。その結果、「誇り」をテーマとする作品をグランプリに選出した。

 グランプリ作品は、濃緑をベースとし、胸や脚のポケット、袖の色を切り替えたデザインとなっている。デザインした学生によると、「世間が思う作業着の汚い、ダサいといった間違ったイメージを払拭(ふっしょく)したいと思い、汚れが目立ちにくく、見る人に好感を与え誰もが着やすい作業着をイメージしてデザインした」という。

「カッコいい建設作業服コンテスト」グランプリに輝いたデザイン画 


 グランプリ作品のデザインをもとに1月末に作業服が完成した。デニム風でストレッチ性のある素材を採用し、デザイン画を忠実に再現した。今後は建設業協会とタイアップしたPR活動などで着用し、業界の魅力発信につなげていく考えだ。

 清治主査は「人にターゲットを当てたのが良かった。着る人にとってもモチベーションの向上につながる。事業を通して普段接することのない学生などとつながることができ、良い刺激となった」と振り返る。また、同部の鈴木清悦副部長は「働いている人の姿がかっこいいことを、市民の方に見てもらえるこだわりや見せ方が大事だと改めて実感した」と話した。



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