【ICT土工導入 手厚くサポート】AKTコンステック  箕輪 佳祐 社長 | 建設通信新聞Digital

4月20日 土曜日

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【ICT土工導入 手厚くサポート】AKTコンステック  箕輪 佳祐 社長

箕輪社長

 スマートコンストラクションを開発するEARTHBRAIN(アースブレイン、東京都港区)の一次販売店として、2021年6月に設立したAKTコンステック(横浜市、箕輪佳祐社長)が、いよいよ本格始動する。スマートコンストラクション・レトロフィットキットを中心にICT土工用機材を取り扱い、全国展開するAKT ConsTecパートナーズが顧客に寄り添う手厚いサポートで、最先端のICTソリューションの導入を支援していく。「当社に連絡すれば現場のあらゆる問題を解決できるようなDX(デジタルトランスフォーメーション)のイノベーターを目指したい」と語る箕輪社長に今後の展開を聞いた。 AKTコンステックは、GPS(全地球測位システム)やGNSS(衛星測位システム)を活用したGNSS機材・アプリ開発会社のアカサカテック(横浜市、加瀬太郎社長)を擁する、AKTホールディングス(同)のグループ企業だ。アカサカテックが、大幅なコストダウンを実現した自社開発のICT転圧管理システム「SmartRoller(スマートローラー)」を発売し、測量機器業界に大きなインパクトを与えるなど、ICT土工の測量機器メーカーとして立ち位置を強化する中、20年に持株会社のAKTホールディングスを設立。さらなる事業拡大に向けて立ち上げたのがAKTコンステックだ。

 既存建機に後付けする3次元MG(マシンガイダンス)キット「スマートコンストラクション・レトロフィット」の構成機器のうち、GNSSアンテナとコントローラーにアカサカテックの製品が使用されるなどアースブレインとは協力関係にあることから、一次販売店としてレトロフィットキットや専用アプリ、ローバー、遠隔臨場用のスマートグラスなどの各種ICT土工用機材を提供していく。

スマートコンストラクションレトロフィットキットの主要機器

 

 「既存の建機に比べ、割高なICT機器を導入しやすいコストで普及させる」ことがミッションだ。国土交通省のi-Construction推進による市場拡大を見据え、今後3年間で年間販売約1800台、年商10億円の目標を掲げる。
 設立以降、ディーラー網の基盤整備に注力したのもその一環だ。既に販売拠点となるAKT ConsTecパートナーズを全国15カ所に置くことができたのは、前職のキャタピラージャパンで部品サービス推進やICT施工の普及に取り組み、そこで培ったネットワークがあったからだ。
 足元の課題は、「建設業界で信用を築くための、地域に根差したディーラー網を構築すること」。認定講習を修了したAKT ConsTecパートナーズが提供するきめ細かいサービスが最大の武器になる。「大手ゼネコンはおのおのの仕事や現場の課題に適した製品を適切に選び出し、カスタマイズして利用する。今後は中小建設業にも同じことが求められ、そのためには、ソリューション提案が不可欠になる」と力を込める。
 例えば地方の中小建設業がICT土工に取り組む場合、どこから始めればいいか分からないことも多いが、これまでの経験から「どう活用したいか分からない段階で機材を買う必要はない。目的はICT機器や建機を多く保有することではない」と実感した。だからこそ「まずはどのようなものかを知って建機に乗ってもらい、最終的にICT土工のユーザーとして成長し、売り上げを膨らませてもらうことが重要。小規模な会社でも、その投資額に応じて最適化したグロースプランを描き、足並みを合わせながらアフターサービスを展開していく」

安心のサポートと最新のICTソリューションを、全国に展開するAKT ConsTecパートナーズと施工現場に届ける



◆現場のデジタルツインを実現
 土木業界で「DX」が大きな話題を呼ぶが、「本来の目的はデジタル化して仕事のやり方を変えることだ。これ以上センサーを増やしても仕方がない」ときっぱり。それだけに、アースブレインの開発コンセプト“土木現場のデジタルツイン”に大きな魅力を感じている。「スマートコンストラクションはICT土工の入り口となる機材がパッケージされている。施工計画の作成だけでなく、何tのダンプが何往復し、どの捨て場に何t運んだかを自動で管理する。われわれがコンサルティングしながらユーザーに提案することで、お客さまのDXを確実に実現できる」と自信をのぞかせる。「デジタルツインのトップセラー」へ情熱を傾ける。


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