【管路更生技術を体感 熊谷工高がデモ施工会】真下建設が協力 | 建設通信新聞Digital

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【管路更生技術を体感 熊谷工高がデモ施工会】真下建設が協力

 埼玉県立熊谷工業高校は23日、実技実習の一環として、同校で管路更生デモ施工会を開いた。3年生38人のほか、1、2年生を合わせた計約110人の土木科の生徒が最新の管路更生技術を体感した。真下建設(埼玉県本庄市、真下敏明社長)が協力し、アルファライナーやオメガライナー、SPRの各工法を説明した。

真下社長

 施工会に先立ち、真下社長は「下水道工事には新設もあるが、これからは下水管を新しく更生させる管路更生技術が重要になる。この最先端の技術を知ってほしい」とあいさつした。
 アルファライナーは既設管内に更生材を引き込み、圧縮空気で拡径して、光硬化装置によって樹脂を硬化させる。オメガライナーは、Ω形状に折り畳んだ形状記憶性硬質塩化ビニル管を既設管内に引き込み、蒸気加熱で円形に復元し、圧縮空気で既設管と密着させる。SPRは、既設管内側に硬質塩化ビニル製プロファイルの更生管をスパイラル状に築造し、既設管・更生管・裏込め材が一体化した強固な複合管として再生する。
 真下建設の担当者は「阪神・淡路大震災や東日本大震災では、これらの工法で施工した管は1カ所も壊れなかった。埼玉県内の下水管は2万㎞あり、標準耐用年数の50年を経過する管が28年度で3000㎞、38年度で8000㎞を超える。今後は管路更生工事の増加が見込まれる」と語った。
 最後に代表生徒が「普段体験しないようなことをたくさん学び、見ることができた。就職活動の参考にしたい」とあいさつした。



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