【BIM2022 日積サーベイ】「COST-CLIP」7月に機能追加 | 建設通信新聞Digital

5月9日 木曜日

B・C・I 未来図

【BIM2022 日積サーベイ】「COST-CLIP」7月に機能追加

高橋氏

 活用積算の普及を目指し、BIM対応建築積算システム『HEΛIOΣ』(ヘリオス)を開発・提供する日積サーベイが、ことし1月にBIMソフト上で動作するアドイン概算システム『COST-CLIP』(コストクリップ)をリリースした。7月末には早くも新機能が追加される。システム開発事業部BIMソリューション部の高橋肇宏リーダーにCOST-CLIPの機能追加について聞いた。
 主に実施設計段階の詳細積算で活用するHEΛIOΣに対し、COST-CLIPは設計初期段階の概算コストが、設計用BIMソフト上で算出できる。これにより設計プランを変更した際にも、リアルタイムに概算コストを把握することができる。
 COST-CLIP初弾のバージョン1.0では、既往の概算コスト算出において一番手間の掛かる「内外装」に対応した。最低限必要なBIMオブジェクトは「部屋」のみとし、仕上情報は表計算ソフトで作成した「仕上表」からの取得にも対応している。また、HEΛIOΣの開発ノウハウを生かし、「帳票出力」や「数量集計」に対応し、表計算ソフトで作成した「単価表」により、金額まで埋め込まれた、部分別内訳明細書が作成できる。

データ連携の流れ


 7月末には、機能追加版となるバージョン1.5をリリースする。バージョン1.5にはユーザーからの意見を多く反映し、開発コンセプトを「BIMモデルの進捗に合わせ操作性を高める画面設計改良」「BIMに不足している項目に対応した歩掛算定などの機能開発」とし、約15項目の機能追加や改良を行う。バージョン1.5のリリースに合わせ、ウェブセミナーも予定している。
 2019年6月に国土交通省により設置された「建築BIM推進会議」では、BIMを活用した概算やコストマネジメントが、主要なテーマに位置付けられており、「BIM活用概算/積算」の流れは広がりつつある。COST-CLIPはHEΛIOΣとともに、その流れをさらに加速させる存在となるべく、継続して、機能追加や改良を進めていく。



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