【芝浦工大の豊洲キャンパスが完成】27年の100周年に向け改革推進/リカルド・ボフィル回顧展も開幕 | 建設通信新聞Digital

5月3日 金曜日

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【芝浦工大の豊洲キャンパスが完成】27年の100周年に向け改革推進/リカルド・ボフィル回顧展も開幕

芝浦工業大学は20日、豊洲キャンパス(東京都江東区)の完成お披露目会を開いた。鈴見健夫理事長、山田純学長をはじめ、山﨑孝明江東区長、大松敦日建設計社長、押味至一鹿島会長らがテープカットを実施したほか、講演会などを開いた。

テープカットの様子

豊洲キャンパスは、ことし4月に完成した延べ約4万4000平方メートルの本部棟(設計・監理=日建設計、設計監修=堀越英嗣名誉教授、施工=鹿島)と、延べ約6万2000平方メートルの既設(研究棟、教室棟、交流棟、有元史郎記念交友会館交流プラザなど)を加え、総延べ約10万6000平方メートルの規模となる。

本部棟には建築学部とデザイン工学部の研究室、体育館、多目的室、オープンラボ、学生ラウンジなどのほか、産学官民の連携拠点「ベイエリア・オープンイノベーションセンター」、240インチの大型LEDビジョンと木製のパブリックビューイングスペースを備えた憩いの場「阿出川シアター」、建築家・坂茂氏が設計したレストラン「銀座シシリア豊洲店」などを備える。また、1階ピロティには、卒業生が寄贈した「ダットサン16型セダン(1937年)」を設置した。

憩いや交流の場でもある「阿出川シアター」


4階の多目的室でARスポーツ「HADO」を実演


建築家・坂茂氏が設計したレストラン


全日本ダットサン会の佐々木徳治郎会長が寄贈したダットサン16型セダン

講演会で山田学長は、「教育リソースの集約と研究力の強化が新棟建設の狙い。田町のデザイン工学部を豊洲に移転するなど新しい挑戦を続ける」と語った。その上で、2027年の100周年に向けて世界的視野で研究力をさらに高める教育改革を進める方針を示した。また、苅谷義治工学部長が工学部の教育改革について、古瀬利博ベイエリア・オープンイノベーションセンター長が本部棟10階などに設けた企業や自治体、金融機関などとの連携拠点「BOICE」の概要を説明した。


◆リカルド・ボフィル追悼回顧展も開幕

同大建築学部は10月20日まで、豊洲キャンパス内にある有元史郎記念交友会館交流プラザで「リカルド・ボフィル追悼回顧展」を開く。

リカルド・ボフィル回顧展の会場「有元史郎記念交友会館交流プラザ」


リカルド・ボフィル氏(スペイン)は、文化施設や高層ビル、空港など1000件以上のプロジェクトを手がけたポストモダンを代表する世界的な建築家で、今回の回顧展では、東京銀座資生堂ビル(中央区)、ラゾーナ川崎(川崎市)など同氏が日本で手掛けた作品のパネルも展示している。

 

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