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5月18日 土曜日

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【内装デザインは新素材研究所】弥栄会館保存活用の新ホテル/帝国ホテル

新ホテルの玄関のイメージパースの前で意気込みを語る

帝国ホテルは2日、京都・祇園甲部歌舞練場敷地内にある弥栄会館を保存活用して整備する新ホテルの内装デザインを新素材研究所の榊田倫之所長が担当すると発表した。2026年春の開業を目指す。

東京都内で会見した帝国ホテルの定保英弥社長は「継承、粋、くつろぎ、共創の4点を大事なポイントとして(1次選考を通過した)6社の中から選定した」とした上で、「(新素材研究所の)古いものが新しいというコンセプトに基づく提案が、歴史・伝統を継承して新しい価値の創出を目指す帝国ホテルの考え方と合致した」と選定理由を説明した。新ホテルは「日本の文化と歴史を世界に発信する拠点として、地域社会の発展に貢献したい」と強調した。

榊田氏は設計に当たり「ホテルを祇園の街の一部として考えたい」としたほか、1930年に完成した弥栄会館を保存活用することを踏まえ「帝冠様式であり、開口部や照明に装飾美がある。残せるものをデザインソースとして現代的に組み替えられれば面白い」とした。

新ホテルは、弥栄会館を保存・活用しつつ、地下2階地上7階建て延べ1万0804㎡とする。客室数は60部屋前後で、レストラン2、3カ所、バーも整備する。4月から大林組の設計・施工で工事に着手している。


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