◆舞台芸術の創造拠点
1928年に横浜市震災記念館として開館し、横浜市民博物館に転用されたが戦況の悪化により廃館となり、64年に結婚式場の老松会館に生まれ変わった。
93年に現在の建物である2代目の老松会館が完成したが、2005年に利用状況の悪化により閉館した。歴史的建造物などを活用して創造的な活動を発信する市の取り組み「創造界隈拠点」の一環として、06年から舞台芸術の創造拠点となった。
施設内には高い天井のホールなど、結婚式場の構造を生かした舞台芸術の稽古場や地域住民が利用するコミュニティールームなどがある。
「稽古だけじゃない稽古場」として、アーティストへの助言や制作サポートも行っている。サポートしているアーティストが新人劇作家の登竜門とされる岸田國士戯曲賞を受賞するなど、日本の舞台芸術を支える存在となっている。
規模はSRC造地下1階地上3階建て延べ3487㎡。設計は建築モード研究所、建築施工は松村組・紅梅組JVが担当した。所在地は西区老松町26-1。
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