【記念シリーズ・横浜市公共建築】第90回 港南公会堂・土木事務所・区民活動支援センター | 建設通信新聞Digital

5月4日 土曜日

横浜市公共建築100年

【記念シリーズ・横浜市公共建築】第90回 港南公会堂・土木事務所・区民活動支援センター


 移転した区役所の敷地に、港南区の新たなシンボルとなる複合施設として整備した。隣接する住宅地への圧迫感と日影を最小限にするため、段々状にセットバックする形態とし、屋上緑化を施した。鎌倉街道側に十分な広さの広場を整備することで、駅前の混雑緩和に寄与している。

 音響効果に優れた525人収容のホールや、見晴らしの良い会議室・和室、大型のギャラリー室などを備える。

 隣接する地下鉄駅舎への影響を最小限にするため、地下躯体は鎌倉街道から大きく離し、上部躯体をSRC造にして約8mオーバーハングさせた。これにより諸室面積を確保するとともに、広場に大きな軒下のような空間を生み出した。RC打ち放しの軒は内部のホワイエまで連続し、建物の象徴的な空間になっている。

 規模はRC・S・SRC造地下1階地上4階建て延べ5940㎡。設計は新居千秋都市建築設計、建築施工は松尾工務店・大洋建設・安藤建設JVが担当し、2021年に竣工した。所在地は港南区港南中央通10-1。


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