【新安治川水門デザイン決定】安全・安心のシンボルに/大阪府 | 建設通信新聞Digital

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【新安治川水門デザイン決定】安全・安心のシンボルに/大阪府

新安治川水門(下流側イメージ)


 大阪府都市整備部は、激甚化・頻発化する水災害への対応と地震への備えとして更新を進めている三大水門のうち、新安治川水門のデザイン案を固めた。本体の金属部材の色合いはライトグレーとし、上屋外装にカーテンウォールを導入、上屋の緩衝装置にはリブ付きの鋼板仕上げを採用する。地域の「安全・安心のシンボル」とするため、堅固な印象を与えるデザインをコンセプトとしている。

 細部のデザインでは放水銃を門柱と緩衝装置の間に設置するほか、配管や機械設備が見えにくくなる縦格子の転落防止柵や現水門より細い防舷材の採用などを決めた。今回のデザイン案では水門にアクセントカラーを加えないため、ライトアップによる演出なども検討している。新水門の構造は引き上げ式構造ローラーゲートの2門形式で、幅は約30m、高さは約13mを想定している。詳細設計は建設技術研究所が担当。

 三大水門更新事業は、西大阪地域の津波・高潮対策として木津川水門と安治川水門、尻無川水門を更新し、津波に耐え得る新水門を整備する。木津川、安治川、尻無川の順に更新を進める計画で、木津川新水門は2031年の完成を目指し、大林組・若築建設・寄神建設JVが着工準備を進めている。安治川水門は25年から34年ごろにかけて、尻無川水門は32年から41年ごろにかけて整備する方針だ。

 

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