【3Dで建設現場を表現】田中組  仮想空間で担い手確保 | 建設通信新聞Digital

5月14日 火曜日

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【3Dで建設現場を表現】田中組  仮想空間で担い手確保

 田中組は、自社のホームページに施工現場や本社社屋を3Dモデルで表現したPR版ワールドを公開した。
 同社は2022年、土木部内に建設DX推進室を設置し、メタバースによる仮想空間を活用して生産性向上と担い手の確保に乗り出している。

仮想空間で現場訪問感覚を体験

 建設現場は、安全上の理由による立入制限や物理的な距離の問題もあり、多くの人たちにとってなじみのない場所だった。メタバースを活用することで、PCやVR(仮想現実)ゴーグルなどのデバイスがあれば、どこからでもアクセスが可能で、誰でも簡単に見学することができるようになっている。

 今回は、インターネット上の仮想空間「メタバース」のプラットフォームである「クラスター」を使用している。アカウントとアバターを設定すると、港湾や橋梁、道路など同社の施工現場に降り立つことができ、自分の分身が工事現場を歩く感覚を体験できる。

 今後は、リクルートの新たなツールとしてホームページで公開するほか、ユーチューブやSNS(交流サイト)による配信を予定している。同社は「これまで閉鎖的な一面を持っていた建設現場を多くの人々に知ってもらうことで、担い手確保の問題解消につなげていきたい」としている。





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