【万博大阪館にアクアポニックス設置】生命の循環性表現/大阪府・市 | 建設通信新聞Digital

4月25日 木曜日

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【万博大阪館にアクアポニックス設置】生命の循環性表現/大阪府・市

アクアポニックスイメージ


 大阪府・大阪市は大阪公立大植物工場研究センターの協力を得て、2025年大阪・関西万博に出展する「大阪ヘルスケアパビリオン」に、水産養殖と水耕栽培を組み合わせた循環型生産システム「アクアポニックス『生命の器(仮称)』」を設置する。

 アクアポニックスは、微生物に分解された魚の排泄物を植物が養分として吸収、成長することで水を浄化し、魚にとって快適な水環境を保つ循環型農業を実現するシステムで、生命の器は地球をイメージした透明な球状のデザインを採用する。

 パビリオン敷地内の東通りに面した位置に設置する計画で、球体部で野菜を栽培し、球体下部に温度域や塩分濃度が異なる水槽を複数設置。植物と魚が有機的に連鎖する様子を展示し、生命の循環性を表現する。

 アクアポニックスの設置費用は、大阪市在住の前田葉子氏の寄付でまかなう。前田氏は8日、大阪市役所で横山英幸大阪市長と面会し、「子どもたちに夢を与える素晴らしい技術だと感動した。SDGs(持続可能な開発目標)達成に貢献する取り組みに、少しでも関われたことをうれしく思う」と話した。

 横山市長は「市民の皆さまの力添えをいただき、一体となってパビリオンを形作っていけることに感謝している。アクアポニックスは、生命の循環性を子どもたちに伝えるシンボルとしてアピールしていく」と謝辞を述べた。

 

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