和歌山県立紀伊風土記の丘は、再編事業中の紀伊風土記の丘の基本設計概要をまとめた。既存博物館の改修と延べ3700㎡の新館、収蔵棟を建設する。2023年度から実施設計に着手し、28年度の開館を目指す。
県立考古民俗博物館(仮称)の基本設計によると博物館新館と収蔵棟、体験学習棟の建設、既存資料館の改修、アプローチ道路とバス転回広場、112台分の駐車場、体験広場・屋外展示場を整備する。
新館は高床式倉庫をモチーフとした現資料館と調和したデザインを意識している。県産木材を利用することで、木質化を図るほか、バリアフリーな動線を計画している。
規模は博物館新館がRC造3階建て延べ3775㎡、既存資料館改修がRC造平屋建て1593㎡、収蔵棟が木造平屋建て1780㎡、体験学習棟が木造平屋建て224㎡。基本設計は石本建築事務所・堀田設計JVが担当した。
実施設計後、24年度に造成工事1期、25年度に収蔵・体験学習棟建設工事、26年度に博物館の新築と改修工事、27年度に展示工事と造成工事2期を実施し、28年度下期に開館する。
概算工事費は51億円で、内訳は造成工事1期が3億円、2期が2億円、博物館の新築と改修が29億円、収蔵棟・体験学習棟の建築工事が6億円、展示収蔵工事が11億円。