【動画ニュース・駅広デザインコンセプトは「ミチウエ&スクエア&品川」】 | 建設通信新聞Digital

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【動画ニュース・駅広デザインコンセプトは「ミチウエ&スクエア&品川」】

 

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◆品川周辺のまちづくり加速/国道15号品川駅西口基盤整備推進会議/関東整備局東京国道

 リニア中央新幹線の開業とともに「日本の玄関口」として変貌する品川駅周辺のまちづくりが加速する。関東地方整備局東京国道事務所は6月30日、「第1回国道15号品川駅西口基盤整備に関する事業推進会議」を東京都千代田区の同事務所で開いた。国道15号上空を活用した駅前広場のデザインコンセプト「ミチウエ&スクエア&品川」を公表し、基本的な方針について合意を得た。今後は、広場に建設する建屋などの建築設計を公募するほか、管理運営における民間活力の導入に向けたサウンディング型市場調査も実施する予定だ。

 同事業では、15号上空を立体的に活用し、自動運転など最先端のモビリティーの乗降場を集約した次世代型交通ターミナルを整備するなど、民間の開発計画と連携して「世界の人々が集い交わる未来型の駅前空間」を目指す。約2haの歩行者空間を道路区域内に整備することは全国的にも珍しい。

 デザインコンセプトでは、駅前広場に整備するシンボリックな屋根のデザインだけでなく、待合空間、乗降場などの施設配置や機能も示した。
 コンセプトの「ミチウエ」は、道路(ミチ)の上部空間(ウエ)のことで、断層的かつシームレスな交通結節点を実現する。自動車やバス、タクシーなどはもちろん、BRT(バス高速輸送システム)や乗り合い型の新たなモビリティーにも対応できるような動線を確保する。

新しい「日本の顔」となるシンボリックな空間


 デッキ階の2階は、品川駅と西口地区をつなぐ主な歩行者動線となる。2階に乗降場を配置するため、国道15号がある1階と接続するアクセス路も整備する。当面はタクシーや緊急車両の利用になるが、将来的には新たなモビリティーにも対応できるようにする。

 「スクエア」は、 屋根に守られた駅前空間のことで、アンブレラフリーの屋根により、 歩行者が安心して通行できる空間を創出する。 待合空間や防災時の情報提供、観光案内、 コインロッカー、食事施設などを設ける予定だ。

 「品川」は、時代のニーズに応えてきたまちの歴史を継承する意味で名付けた。脱炭素社会の実現に向け、GX(グリーントランスフォーメーション)を推進するため、低炭素道路交通システムの導入や、木材活用、武蔵野台地の地形や緑を生かした空間づくりを進める。

 推進会議は、同事務所が事務局となり、委員として学識者や、関東整備局道路部長と交通拠点調整官、オブザーバーとして関係自治体と鉄道会社などの周辺事業者で構成する。



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