【清水建設のSEP船  8月までに風車14基設置】1月から商用運転スタート | 建設通信新聞Digital

5月13日 月曜日

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【清水建設のSEP船  8月までに風車14基設置】1月から商用運転スタート

 清水建設が約500億円を投じて建造した世界最大級となる自航式SEP船(自己昇降式作業台船)が14日から北海道・石狩湾新港で大型風車の据え付け作業を始めた。発注者はグリーンパワーインベストメント(東京都港区)が設立した合同会社グリーンパワー石狩。8月までに計14基の風車を設置し、受電・試運転を経て、2024年1月から商用運転を始める予定だ。

高さ90mのタワー


 建設海域は石狩湾新港から約1600m沖合。海域は約500haで、水深は15-22m。風車1基当たりの発電出力は8メガワット、海面からの高さは196mで、いずれも国内最大。発電した電気は北海道電力ネットワークに売電する。売電期間は20年間。風車部を清水建設、基礎部を日鉄エンジニアリングが施工する。

 洋上風車は高さ90mのタワー(支柱)、ナセル(発電設備)、長さ84mのブレード(羽)3本で構成する。タワーなどの部材はプレアセンブルヤード(約11万㎡)で組み立てて船に搭載する。1回に2、3日かけて風車2基分の部材を積み込み、5、6日かけて洋上で施工する。同港と建設現場を7往復する。

長さ84mのブレード

 当日は、レグと呼ばれる4本の脚を海底に降ろして約10m船をジャッキアップした。引き続き、タワーのつり作業に入る。船には約130人が乗船している。うち半分がクルー(船員)で、残り半分が作業員だ。2交代制で24時間稼働する。



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