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5月19日 日曜日

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【県民会館・NPOプラザ基本設計】2.8万㎡、基礎免震を採用/宮城県

 宮城県は21日、石本建築事務所に委託していた県民会館・民間非営利活動プラザ複合施設基本設計の概要を明かした。規模はSRC一部RC、S造地下1階地上5階建て延べ2万8314㎡で、基礎免震構造を採用する。約2200席の大ホールは東北初の四面舞台を備える。実施設計の履行期限は2024年6月末。同年度中に工事発注準備を終え、25年度の着工、28年度中の開館を目指す。 「宮城野原にひろがる創造・交流ノハラ」をコンセプトに、大屋根下の吹き抜け空間に建物全体に広がる交流ノハラをつくり各機能のにぎわいや活動が表出する場をつくる。丘陵状にセットバックする3枚の水平な床で構成する。建物中央の交流広場を囲むように各機能を配置する。

 大ホールはオペラやバレエ、ミュージカル、ポピュラー音楽など多様な演目に対応する。客席は幅・列ともゆとりがある快適なサイズとし、千鳥配置で視認性を確保。親子で鑑賞できる多目的室や、幕間にくつろげるホワイエを各階に配置し、その両サイドにトイレを均等に設ける。

 スタジオシアターは演劇に適した形状を基本に、あらゆる表現芸術に対応する。スタジオは日常的な稽古やリハーサル利用を想定する。NPOエリアは従前の機能を踏襲する。1階と2階合わせて約1000㎡のギャラリーは、それぞれ2分割での利用も想定する。

 また、断熱性の向上と空調の抑制、細かく制御できるLED照明、地中熱や太陽光などの活用によりZEB(ネット・ゼロエネルギービルディング)化を目指す。建設地は仙台市宮城野区宮城野2-301-1。

 

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