鹿島など9社が出資する羽田みらい開発(東京都大田区、山口皓章社長)は、大田区と官民連携で開発を進める大規模複合施設「HANEDA INNOVATION CITY」(HICity)が6月30日に全体竣工したと発表した。羽田空港に隣接する延べ13万㎡を超える建物に、研究開発施設・オフィス、先端医療センター、イベントホール、宿泊施設、日本文化体験施設、飲食施設など多彩な機能が集積し、新たなビジネスやイノベーション創出の拠点となる。施設全体のグランドオープンは11月を予定する。
HICityは羽田空港跡地第1ゾーン整備事業(第一期事業)として建設を進めてきた日本初のスマートエアポートシティー。「先端」と「文化」を軸に、多様な人々が集まり、交流できるさまざまな用途・拠点を設けるほか、自動運転バスや自立走行ロボットの実証実験、屋内外での音楽ライブ、定期開催のイベントなど多彩なソフトの仕組みも備える。
新たに竣工したエリアでは、次世代医療・研究の拠点施設である「藤田医科大学東京先端医療研究センター」や「ホテルメトロポリタン羽田」、研究開発施設・オフィス、羽田空港の課題解決に異業種連携で取り組む研究開発拠点「terminal・O HANEDA」がオープンする。