【体育館、アリーナ向け冷暖房】「ユカリラ」鋼製床下地を追加/大建工業 | 建設通信新聞Digital

5月6日 月曜日

公式ブログ

【体育館、アリーナ向け冷暖房】「ユカリラ」鋼製床下地を追加/大建工業

「ユカリラYGSタイプ」の配置イメージ

 大建工業は、全空気式ふく射冷暖房システム「ユカリラ」のバリエーションを拡充し、鋼製床下地仕様「ユカリラYGSタイプ」を1日から発売している。ユカリラは、ふく射を利用することで風が人に直接当たらず、空間全体を温度むらなく冷暖房できるシステムとなる。今回、追加した鋼製床下地タイプは、バドミントンなど気流の影響を受けやすいスポーツの競技会場や、災害時の避難拠点として使われる体育館やアリーナ施設の空調に適しているという。

 ユカリラYGSタイプは、体育館といった大規模で床の強度が求められる空間で使われる鋼製床に対応する。文部科学省によると公共教育施設における体育館の空調設置率は約15%で、国は補助金を設けるなど空調設置を促進している。ユカリラを導入することで体育館などの空調ニーズに応えて、高い快適性を提供していきいたい考え。

 具体的には、鋼製床に使われる根太鋼を活用してふく射により冷暖房を実施する。エアコンからの空気を床下の流路を経由して根太鋼内に通し、冷暖房された空気が根太鋼に設置した孔を通じて床下地の裏側に吹き付けられ、床材に温度が伝わる仕組み。吹き付けられた空気は還流口から室内に戻され、床からのふく射と合わせて空間を冷暖房する。

 同社は、ふく射を活用した冷暖房システム「ユカリラ」の提案を強化している。伝導・対流・ふく射をバランス良く取り入れることで、部屋を均一に冷暖房できる。床暖房よりも床表面の温度が上がらず、低温やけどのリスクを減らす。気流は直接人に当たらないため、ほこりの巻き上げも少なく、住宅のほか幼保・高齢者施設をはじめ、さまざまな施設に導入することで快適な空間を提供する。

 

【公式ブログ】ほかの記事はこちらから

建設通信新聞電子版購読をご希望の方はこちら