【「ひこぼしライン」開業 九州初、鉄道をBRTで復旧】JR九州 | 建設通信新聞Digital

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【「ひこぼしライン」開業 九州初、鉄道をBRTで復旧】JR九州

 2017年7月の九州北部豪雨で被災した福岡県と大分県を結ぶJR九州日田彦山線の一部区間が28日、BRT(バス高速輸送システム)の「日田彦山線BRTひこぼしライン」として運行を開始した。27日には開業記念式典が開かれ、宝珠山駅に集まった多くの関係者が同線の開業を祝った。

合図を出す古宮社長


 日田彦山線は、被災した添田駅~夜明・日田駅間をBRTで復旧した。鉄道をBRTとして整備するのは全国で3例目、九州では初となる。添田駅~彦山駅、宝珠山駅~日田駅間は一般道を走行し、その間の彦山駅~宝珠山駅間の長さ14.1㎞は線路敷地をBRT専用道として整備した。

 事業は、20年秋にスタートし、3区間を九鉄工業、三軌建設、鉄建建設がそれぞれ施工した。このうち、九鉄工業が元請けの筑前岩屋駅~宝珠山駅間の長さ6㎞について、日本道路が花王と共同開発した「PETアスコン」を日本道路が請け負う舗装工事で活用した。

 式典では、主催者を代表してあいさつしたJR九州の古宮洋二社長が「福岡県や大分県、沿線自治体の皆さんのおかげで開業できる。BRTひこぼしラインが地域の“星”になるよう、地元に愛してもらえるように努力したい」と意気込みを語った。

テープカット


 来賓の服部誠太郎福岡県知事は「地域の生活、産業を支える日田彦山線の復旧に尽力したJR九州に感謝する。BRTひこぼしラインを生かした沿線地域の振興に取り組みたい」、佐藤樹一郎大分県知事は「BRTひこぼしラインがこの地域の新たな魅力を発信すると期待している」とそれぞれあいさつした。
 関係者によるテープカットとくす玉開披の後、古宮社長の合図でBRT車両が通り初めを行った。

 

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