【新潟市の西堀通再開発】複合型タワーなど約8・5万平米、25年12月に本体着工 | 建設通信新聞Digital

5月17日 金曜日

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【新潟市の西堀通再開発】複合型タワーなど約8・5万平米、25年12月に本体着工

◇実施設計も梓設計、施工者は一般競争入札

 新潟市の西堀通5番町地区市街地再開発準備組合(小川恒男理事長)は15日、西堀通5番町地区第一種市街地再開発事業の都市計画決定に合わせて記者会見を開いた。旧新潟三越跡地を活用し、県下最高層(約150メートル)の商業・オフィス・住宅複合型タワーを建設する。駐車場棟を合わせた規模も延べ8万6000平方メートルに達し、最大級となる。基本設計は基本計画に引き続き梓設計が担当する見通し。建築本体工事については2025年12月の着工を予定、一般競争入札で施工者を選定する方針だ。

 廣瀬(新潟市)と東京建物が事業協力者として参画する。デザイン監修には藤本壮介建築設計事務所を起用。県内プロジェクトを初めて手掛ける。

 小川理事長は、古町地区の都市機能の更新、魅力向上の観点から「新潟の新たなランドマークを目指していく」と意欲を見せた。

 廣瀬の廣瀬雄一専務取締役も「古町再生に向けたスタートを切るための契機になると思っている。『想像を超えた出会い』をテーマに、いままでにない新たな魅力、新しい文化を創出したい」と強調した。

 その上で整備方針として、広域集客機能を持つ商業施設の導入、高機能オフィスの整備、質の高い都市型住環境の提供のほか、周辺施設との連携による都市基盤の拡充、防災機能の強化などを挙げた。

 続いて、東京建物の神保健取締役常務執行役員と、梓設計の和出知明取締役専務執行役員が施設計画などを紹介した。

 藤本壮介氏は、「人の気配と回遊性がまちにあらわれ、それを一目で感じられるような建物の在り方を念頭に置いた。また、緑(自然)とのふれ合いにも配慮した」とデザインコンセプトを説明。低層階の立体階段広場がそれを体現すると加えた。

計画イメージ(低層部)

 計画では2街区に分けて3つの施設を整備する。A街区は複合型タワー(地下1階地上37階建て延べ約6万5000平方メートル)と、南側駐車場棟(7階建て同1万1000平方メートル)を整備する。B街区には西側駐車場棟(8階建て同9500平方メートル)を新設し、各施設は連絡通路で結ぶ。

計画イメージ(外観)

 スケジュールによると、基本設計を23年度にまとめる。24年度前半の組合設立、事業計画の決定・認可を見込んでおり、同年度末までに実施設計を作成する。24年12月にも着工する解体工事を経て、25年12月の建築本体工事の着手、29年の完成を目指す。

 新潟市では総事業費を約325億円と試算している。

 施行区域は中央区西堀通5番町地内。敷地面積は約1・3ヘクタール。

 

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