【課題解決に向け連携】日本建築学会ら 建築3会が新年交礼会を開催 レジリエント対応に全力 | 建設通信新聞Digital

4月29日 月曜日

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【課題解決に向け連携】日本建築学会ら 建築3会が新年交礼会を開催 レジリエント対応に全力

 日本建築学会(竹脇出会長)、日本建築家協会(JIA、六鹿正治会長)、東京建築士会(近角真一会長)は6日、東京都港区の建築会館ホールで2020年新年交礼会と叙勲者・褒章受章者・功労者祝賀会を開いた。

鏡開きする左から六鹿会長、竹脇会長、近角会長

 冒頭、あいさつに立った竹脇会長は「昨年5月の会長就任時に、建築界、学会の持続的発展のために学術・技術・芸術のバランスの取れた運営と若手教育のシステムづくりの促進に努力したいと表明した」とした上で、2つの会長タスクフォース(TF)の設置について触れ、「若手教育TFは、将来の建築界を担う若手をどう育成し、活躍の場を提供するかを検討している。レジリエント建築TFでは計画・構造・環境のあらゆる分野の力を集結し、独自の検討を進めている。これらの取り組みをさらに加速させる」と意欲を見せた。
 また、「東京オリンピック・パラリンピックの後、25年には大阪で万博が開催される。世界的ビッグイベントに備え、建築界が果たすべき役割は極めて大きい。わが国の存在感を高めるとともに災害にもレジリエントに対応する仕組みについて建築界で協力して全力で取り組んでいきたい」と決意を新たにした。
 続いて近角会長が「実に幅広い分野から受章、表彰されている。改めて社会の期待に応えていかなければならないと感じた。若者が日々研さんして後に続き、建築界を率いていくことを願ってやまない」と叙勲・褒章受章者らに祝辞を贈り、入倉孝次郎京大名誉教授が受章者を代表して謝意を表した。
 鏡開きの後、乾杯の音頭をとった六鹿会長は「ことしはSDGs(持続可能な開発目標)の取り組みが企業でもより深くなる。都市防災も大きな課題になる。まちづくりの視点で、広域なレジリエント対応が必要になる。さまざまな課題も建築に携わる分野の連携・協働、そして友情の精神があってこそ解決できる」と、さらなる連携の強化を呼びかけた。

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