【道の駅に寄贈、簡易設置型授乳室を改良】防犯・安全面強化/道建協 | 建設通信新聞Digital

5月7日 火曜日

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【道の駅に寄贈、簡易設置型授乳室を改良】防犯・安全面強化/道建協

改良版

 日本道路建設業協会(西田義則会長)は、9月から全国各地の道の駅への寄贈を順次開始した「簡易設置型授乳室」について、防犯性や安全性を強化した改良版を製作した=写真。この間に利用者などから寄せられた意見を踏まえ、施錠可能な前扉の付加などを行えるようにした。9日に予定している道の駅「摩周温泉」(北海道弟子屈町)から改良版の寄贈を始める。既に設置済みの7駅も改良対応が可能という。

 国土交通省は、道の駅「第3ステージ」(2020-25年度)で、「道の駅の地域センター化」を掲げており、子育て応援施策として、ベビーコーナー保有率を25年度までに50%超とする目標を設定している。道建協は、この取り組みを支援するため、全国道の駅連絡会(石井裕会長)と連携し、常設にも耐える強化段ボール製の簡易設置型授乳室の寄贈活動をスタートさせた。

 改良版は、空室・在室が分かる施錠可能な前扉を付加したほか、高さを基本の2mから最大50cm伸ばすことができるオプション部材も提供する。

 また、道の駅サイドも運用面を工夫し、従業員の目の付く場所に設置するなど、利用者の安心安全に配慮する。定期的な清掃・消毒で衛生的な環境を保つとともに、植栽や暖色照明の設置などで内外観にも工夫をこらす。12月には、さまざまな創意工夫例の情報交換や意見交換の場を全国道の駅連絡会内のSNS(交流サイト)上に開設する。

 道建協は今後3年間で、全国の道の駅150カ所に授乳室を寄贈する計画だ。

 

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