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【最優秀に近大・広工大グループ】「まちを結びつける5つのカベ」提案/広島県の建築学生チャレンジコンペ

最優秀作品の鳥瞰図

 広島県は11月18日、広島市の叡啓大学で「ひろしま建築学生チャレンジコンペ2023」の最終審査会(公開)を実施し、最優秀作品に近畿大学大学院の宮本明輝、長野耀、北村太一の3氏と広島工業大学大学院の宮地栄吾氏のグループが提案した「まちを結びつける5つのカベ」を選定した。

 今回の対象建築物は「県営向ヶ丘住宅集会所」(福山市水呑向ヶ丘101)。テーマは「自然に集えるたまり場・集会所」。

 最優秀作品は、無柱空間となる5角錐(かくすい)の山形架構で構成し、個性ある五つの壁を放射状に配置することで開放的な大空間を実現。日常に溶け込んだ集会所が人々に寄り添ったまちのシンボルとなることを目指す。

 コンペには、1次審査で選ばれた5作品の提案者が公開によるプレゼンテーションに臨んだ。最優秀のほか、優秀作品には広島大学大学院の岡崎友洋、大呂直樹、沈子楡、松岡達哉の4氏、近畿大学大学院の曽根大矢、粕谷しま乃の両氏の作品が選ばれ、そのほかの作品は入選となった。

 審査員には、建築家の武井誠TNA代表取締役(審査委員長)、小松隼人建築設計事務所代表取締役、高田明秀GRIND ARCHITECTS主宰を招き、県の川畠満土木建築局建築技術担当部長、奥野功貴土木建築局住宅課長を加えた5人で審査した。

 対象となる集会所は、向ヶ丘住宅建替事業の一環として整備する。建替事業の設計者は公募型プロポーザルで選定する予定になっており、集会所の配置計画は、同設計者が決定する。最優秀作品の提案者は、建替設計者と協議し、集会所について周辺の環境や住棟と景観などの調和を図る。

 

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