【日本構造デザイン賞】『新豊洲ブリリア』など3作品を選定 松井源吾賞は腰原幹雄氏 | 建設通信新聞Digital

4月29日 月曜日

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【日本構造デザイン賞】『新豊洲ブリリア』など3作品を選定 松井源吾賞は腰原幹雄氏

新豊洲ブリリアランニングスタジアム

 日本構造家倶楽部(新谷眞人会長)は、第12回日本構造デザイン賞の受賞者を決めた。今回は10件の応募があり、日本構造デザイン賞には萩生田秀之氏(KAP)+喜多村淳氏(太陽工業)の『新豊洲ブリリア』と、加登美喜子氏(日建設計)の『熊本県立熊本かがやきの森支援学校』、伊藤潤一郎氏(Arup)の『太田市美術館・図書館』が選ばれた。日本構造デザイン賞松井源吾特別賞は腰原幹雄東大生産技術研究所教授に授与する。
 授賞式と受賞者による記念講演会は、9月8日に東京都品川区の東京デザインセンターガレリアホールで開く。
 今回の選考委員は、斎藤公男(委員長)、西沢立衛、赤松佳珠子、金田充弘、山田憲明の5氏。総合選考評では、新豊洲ブリリアランニングスタジアムについて、「海外では既に一般化しているものの、国内でその利用の糸口が見いだせなかったETFE膜(クッションタイプ)を初めて適用させたプロジェクト」であり「社会的にも今後の波及効果が期待され得る事例」だとした上で、「透明膜と木質アーチが生み出すボールト状のランニングコースのデザインには躍動感と快適性が感じられた」などと評価している。

熊本県立熊本かがやきの森支援学校

 

太田市美術館・図書館

熊本かがやきの森支援学校は、従来工法のシンプルな木造大架構のジオメトリーを連続的かつ密度を高めながら変化させることで既視感のない新鮮な感動を与えることなど、太田市美術館・図書館は意匠設計と構造設計がより有機的・一体的に連携し、3次元空間でのみ考えることができる複雑で緻密な形状・構成・ディテールを実現したことがそれぞれ評価された。

腰原氏が関与した作品は社会を啓発するエポックとなる。写真は「CLT Cafe」

 腰原氏は、理事長を務めるNPO法人team Timberizeを基盤とした「都市木造の提案と実践」など、木質構造デザインの普及・発展に対する顕著な功績が認められた。

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