【最大2.2万人収容の球場など】BTO導入の方針/静岡・遠州灘海浜公園 | 建設通信新聞Digital

5月10日 金曜日

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【最大2.2万人収容の球場など】BTO導入の方針/静岡・遠州灘海浜公園

基本計画素案より、篠原地区


 静岡県は、遠州灘海浜公園(篠原地区)の整備に向けた基本計画案をまとめた。メイン球場1施設とサブ球場2施設、屋内運動場1施設などを整備する。事業手法はPFIのBTO(建設・譲渡・運営)方式を導入する方針だ。その場合は、約3年間でPFI事業者の選定と並行しながら公園整備の事業認可から用地取得まで進める。設計・施工には約5年間、管理・運営は約15年間を想定している。

 30日まで案に対する市民意見を募り、6月の成案化を目指す。

 案によると、▽エントランス▽スポーツ文化▽ベースボール▽緑のリフレッシュ▽多世代型スポーツ–の五つのゾーンで構成する。

 スポーツ文化ゾーンは既存の浜松市総合水泳場(ToBiO)のほか、アーバンスポーツ広場(約6000㎡)、多目的広場(約1万7000㎡)を設ける。緑のリフレッシュゾーンは、樹林の散策路である木漏れ日の森(約1万4000㎡)、アウトドア広場(約8000㎡)、多目的広場(約1万㎡)を配置する。駐車場は常設1500台と臨時1000台の計2500台を確保する。メイン球場を除いた概算事業費は140億円。

 メイン球場は、▽1万3000人収容の屋外型(概算事業費70億円)▽2万2000人収容の屋外型(同100億円)▽同規模収容のドーム型(同370億円)–の3案に絞り込んだ。屋外型はいずれも照明はなく、外野スタンドを盛土構造とする。

 浜松市中央区篠原町にある同公園は敷地約36haの都市公園で、このうち約24haが未整備となっている。そのため、県は2016年度に遠州灘海浜公園基本構想を策定し、野球場を核とする「防災・スポーツの拠点」として同公園を整備する基本方針を示した。

 24年度は基本計画をまとめるとともに、事業認可に向けた申請資料作成やPFI事業の実施方針策定などを進める。

 

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