【動画ニュース】東急プラザ原宿「ハラカド」 クリエイターが集まる商業施設 | 建設通信新聞Digital

5月9日 木曜日

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【動画ニュース】東急プラザ原宿「ハラカド」 クリエイターが集まる商業施設

 

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「ハラカド」外観。表参道と明治通りが交差する神宮交差点に2024年春に開業する予定


■新たな文化を創造・発信ーー東急不動産都市事業ユニット渋谷開発本部プロジェクト推進部事業企画グループ 宮地那央

宮地氏


 本事業は、2020年に権利変換計画の許認可を受けた再開発事業です。建物は外装・屋上デザインは建築家・平田晃久氏が手掛けています。外装のコンセプトは「KNIT DESIGN(まちを編む)」で、凹凸面の“umi”エリアには、季節ごとに移りゆく街並みや空、街を行き来する人、ケヤキ並木の緑など、「まち」の姿をガラス面に映し込みます。
 一方、フラット面の“shima”エリアは、建物内部の「みせ」が発信するにぎわい、新しいモノづくりや体験の場を発信します。施設全体が「まち」と「みせ」それぞれの反射により混ざり合い、ひと・みどり・街並みなど、この街特有のさまざまなものがまちを編む込むニットのように絡み合い、共存する姿を表現しました。
 本物件が位置する神宮前交差点には、1960年代、当時を代表するさまざまなトップクリエイターたちが「原宿セントラルアパート」に集い、共創し創造することでこの場所にしかない唯一無二の消費体験と新しい文化を生み出してきました。
 「ハラカド」では、かつての原宿セントラルアパートの文化を継承し、さらに発展させていきます。
 ファッションや写真、デザイン、映画、広告、雑誌など、さまざまなクリエイターがボーダーレスに新しい文化を生み出し、発信することで、その文化に共感・共鳴する人々が集い、出会い、また次なる文化を共創していくという循環をつくり上げていきます。
 さまざまなクリエイターが、彼らの想いに共感する生活者コミュニティーとともに「創造的な消費体験」を提供し、短期的な流行ではない、長期的で新しい文化を生み出していく、「新たな文化発信拠点」となることを目指します。

「ハラカド」 3F クリエイティブフロア

■施工者のコメントーー清水建設
 当物件の最大の特徴は、複雑な凹凸のあるガラスカーテンウォールのファサードです。特殊な形状を実現するために、ガラスとアルミフレームを構造シールで接着し、外からはアルミフレームが見えない外壁面をつくり出す、SSG構法を採用しました。国内ではまだ採用実績が少ないため、各専門業者や当社の技術スタッフと打ち合わせを重ね、さまざまな実験・検討を繰り返した結果、無事完成させることができました。
 敷地内にある東京メトロの変電施設を稼働させながらの工事となる点も課題でした。特に、新築建物屋上に移設する冷却塔は冬季の停止期間中に作業を完了する必要があり、シビアな工程管理が不可欠でした。
 加えて、コロナ禍の影響で工程にズレが生じ、施工計画の変更を余儀なくされましたが、新築建屋の工区を3分割し、冷却塔を設置する区画を先行して施工することで、予定どおり移設を完了させることができました。
 今後間違いなく原宿のランドマークとなるこの施設の建築に携われたことを、皆誇りに感じています。 

小杉湯原宿(仮称)パースイメージ(地下1階)。原宿に“街の銭湯”が誕生

■概要
▽工事名称=神宮前六丁目地区第一種市街地再開発事業
▽施設名=東急プラザ原宿「ハラカド」
▽建設地=東京都渋谷区神宮前六丁目31番21号
▽事業者=神六再開発株式会社
▽共同事業者=東京地下鉄株式会社
▽設計者=(設計・監理)株式会社日建設計、(外装・屋上デザイン)株式会社平田晃久建築設計事務所、(商環境デザイン)株式会社乃村工藝社、(ランドスケープ)株式会社DAISHIZEN、(デザインマネジメント)株式会社日建設計・マイオ建築研究所
▽施工者=清水建設株式会社、東急Re・デザイン
▽敷地面積=約3085㎡
▽延床面積=約1万9940㎡
▽構造・階数=S・RC造地下3階地上9階建て塔屋1層
▽工事期間=2020年11月-2023年8月
▽開業予定=2024年春

【信頼されるブランドへ互いに連携、「共創」推進/〈東急グループについて〉】

東急グループの事業

 東急グループは、1922年の「目黒蒲田電鉄株式会社」設立に始まり、2023年9月末現在、東急(旧・東京急行電鉄)を中核企業とした220社7法人で構成する企業グループ。鉄道事業を基盤とした「まちづくり」を事業の根幹に置き、交通、不動産、生活サービス、ホテル・リゾートなど、長年にわたって、人びとの日々の生活に密着したさまざまな分野で事業を進めている。
 「美しい時代へ」をスローガンに、人びとの多様な価値観に対応した「美しい生活環境の創造」をグループ理念として掲げ、各社の「自立」を前提に、互いに連携しあい、相乗効果を生み出す「共創」を推し進め、信頼され愛される東急ブランドの確立を目指している。また、学校法人・財団の活動、全国で展開している東急会の活動などを通して、地域社会に根差した社会貢献活動にも積極的に取り組んでいる。
■「美しい生活環境」を創造する事業領域
 東急グループは、「交通」「不動産」「生活サービス」「ホテル・リゾート」の四つの事業領域で人びとの暮らしを支えるさまざまな事業を展開している。各事業の機能を組み合わせることで、新しい時代の美しい生活環境を提案していく。

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