水資源機構が管理する利根大堰の総取水量が、6月20日に1000億m3に到達した。これを記念して、これまでの歴史や果たしてきた役割を伝える記念動画をユーチューブに公開した。「水の日」の8月1日から、平日限定で先着1000人に記念カードも配布する。配布場所は利根導水総合管理所2階総務課(埼玉県行田市須加字船川4369)。
利根大堰は、1968年4月から管理を開始して以来、利根川上流のダムで蓄えられた水を、1日も途絶えることなく首都圏に安定的に届けている。
取水した1000億m3は、琵琶湖約3.6個分、東京ドーム約8万個、国内ダムの総貯水量の約5倍に相当する。その内訳は農業用水約410億m3、浄化用水約27億m3、都市用水約563億m3となる。文字どおり首都圏の生活と産業を支えてきた。
同機構は、施設の強靱化に向けて、2014年度から「利根導水路大規模地震対策事業」に着手。利根大堰や秋ヶ瀬取水堰、朝霞水路などの各施設を対象に改築を進め、今年3月に完了した。南関東で想定される直下型地震にも対応する。
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