【鉄道線路内で実証実験】四足歩行ロボ活用へ始動/日本電設工業 | 建設通信新聞Digital

5月2日 金曜日

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【鉄道線路内で実証実験】四足歩行ロボ活用へ始動/日本電設工業

鉄道線路内での四足歩行ロボットの実証実験


 日本電設工業は、現場作業員の負担軽減と省人化を目的に、大型の四足歩行ロボットの活用に向けて動き出した。5日には同社の研修施設「中央学園」(千葉県柏市)で、Unitree社の大型の四足歩行ロボット「UnitreeB2」を使用し、鉄道線路内での実証実験を行った。

 同社は作業の省人化などを目指し、Unitree社の中型の四足歩行ロボット「UnitreeGo1」を建築現場で活用するための研究を昨年から進めている。検証を通じて、遠隔操作やXR(あらゆる仮想空間技術)との組み合わせなどを模索しているところだ。

 今回、初めて大型の四足歩行ロボット「UnitreeB2」での実証実験に着手。鉄道線路内のバラストやレールのある環境下で、工具や材料を積んで運搬することが可能か、その移動性能を検証した。

 四足歩行ロボットはまだ発展途上で、今後、さらなる性能向上や価格の低下が見込まれる。今後も同ロボットの研究開発や実証実験を積極的に推進し、可能性を検証しながら2次開発にもつなげていく。2031年には、同ロボットを普通に使っている環境を整えたい考えだ。

 同社は「NDK施工技術のDXビジョン2031」を策定し、その取り組みの一つとして、四足歩行ロボットの活用研究を進めている。四足歩行ロボットはロボットの中でも比較的安価で、高い運動性能により安定歩行が可能な上に、2次開発も容易で汎用(はんよう)性が高いため、さまざまな業界で注目されている。

 

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