静岡県沼津市は、貨物駅跡地利用基本計画案をまとめた。約2haの跡地に子ども向けの屋内施設や多目的芝生広場、ドッグランなどからなる公園を整備する。非常用電源設備やマンホールトイレ、かまどベンチなどの設備も設け、防災機能を充実させる。同計画案は10月ごろに市民意見を募った後、2024年度内に成案化する。25-27年度に民間活力導入など整備手法や管理運営について検討し、28年度以降に用地取得や公園整備に着手する。
JR沼津駅から西に約1-1.5㎞の場所に位置する貨物駅は、鉄道高架事業により27年度までに原西部地区に移転する。市は中心市街地まちづくり戦略で駅跡地について、市街地環境を向上させるため防災公園を整備する方針を示した。これに基づき、21年度からワーキンググループや市民を対象にしたワークショップ、アンケートを実施し、公園整備の方針を検討してきた。
計画案によると、災害発生時は初動活動期、応急活動期、復旧活動期の各段階に合わせて柔軟に利用・運用する。発災の2、3日後から1、2週間までの応急活動期には救援・救助部隊の活動拠点となり、その後の復旧活動期は、ボランティアセンターや仮設住宅を設ける。平常時のゾーニングは災害時の機能確保を想定した上で設定する。
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