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5月2日 金曜日

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【動画ニュース】山口県に木質バイオマス発電所開所/西松建設

 

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 西松建設は、2050年カーボンニュートラルの実現に向けた事業を加速する。山口県山陽小野田市に整備を進めてきた同社初の木質バイオマス発電所が完成し、運営子会社となる山陽小野田グリーンエナジー(内木博信代表取締役)は29日、現地で開所式を開いた。発電出力は1990kW。今後も“共創”をキーワードに地域のポテンシャルを生かした再生可能エネルギー事業を推進する。

 同発電所は、主に山口県で発生する未利用森林資源をバイオマス燃料として有効活用し、電力の地産地消に寄与する。環境負荷低減や循環型社会への貢献に加えて、地域の活性化や雇用創出など地域創生につながる幅広い効果を創出する事業となる。発電した電気は、再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)の設備認定を得て、電気事業者への売電を行う。

細川社長


 西松建設の細川雅一社長は開所式で、関係者に礼を述べた上で、「燃料チップは県内や地域の間伐材、未利用材を主としている。新たな材木の価値がここで創出される。林業の活性化にもつながることを願っている」とあいさつした。

 また、「地域と共創という形で次のステップの事業ができることを期待している」と述べた。今後の再エネ事業の展開については、「地域の方々と活性化事業を進める中で新たな価値を見いだし、地域の課題を共に解決していく」と語った。

 発電所は蒸気ボイラー・タービン式を採用。建設地は大字高畑字北畑77-111。敷地面積は約1万㎡。設計と施工は西松建設、プラント設計製作はタクマ、プラント施工はタクマプラントが担当した。稼働期間は7月から20年間を予定している。同発電所では山陽小野田市と宇部市から10人を雇用している。

発電所を前に集合写真


 開所式には、山陽小野田グリーンエナジーに出資する水谷建設の水谷秀雄社長なども参加。山口県産業労働部の高林謙行部長や山陽小野田市の藤田剛二市長などを来賓に迎え、約35人が参加した。

 

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