2025年大阪・関西万博のシンボルである大屋根リングの木組み工事が21日に完了し、全周約2㎞の世界最大級の木造建築物が全貌を現した=写真。今後、エレベーターやエスカレーターの設置、屋上緑化などの工事を12月ごろに完了させ、25年2月中に完了検査などの手続きを終える見込みだ。建設地は大阪市此花区夢洲中。
大屋根リングは、「多様でありながら、ひとつ」という大阪・関西万博の理念を表すシンボルで、規模は建築面積(水平投影面積)が約6万㎡、高さ12m(外側20m)、外径約675m、幅30m。
リング下の空間は、会場内の主動線として円滑な交通空間であると同時に、風雨や日差しをさえぎる滞留空間としての利用を見込む。屋上からは会場全体と瀬戸内海が展望でき、海と空に囲まれた万博会場を体感できる。
同日に開いた定例記者会見で、吉村洋文大阪府知事は「大屋根リングが全てつながったのは、万博の準備を進める上で大きな一歩だ」と話した。
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