【大阪880万人訓練の日】大規模地震想定、淀川の船着き場で訓練/近畿地整の淀川河川 | 建設通信新聞Digital

5月2日 金曜日

公式ブログ

【大阪880万人訓練の日】大規模地震想定、淀川の船着き場で訓練/近畿地整の淀川河川

新北野緊急用船着き場で物資を積み替えた

 近畿地方整備局淀川河川事務所は3日、「大阪880万人訓練の日」に合わせ、舟運を活用した災害時の物資輸送・運搬訓練を実施した。大規模地震を想定し、淀川の船着き場で物資を積み替え、物資輸送での連携を確認した。訓練には同事務所と大阪府、大阪市、大阪府トラック協会から20人が参加した。

 訓練では、上町断層を震源とし、最大震度7の地震が発生したと想定。物資は水とアルファ化米を用意した。大阪市中央卸売市場前港で積み込み、出航した。大阪市淀川区の新北野緊急用船着き場で資材をトラックに積み替え、防災拠点と想定した淀川区役所へ輸送した。

 訓練を終え、同事務所の西広樹流域治水課長は「大規模災害で陸上交通路が途絶した場合、舟運が重要となる。今回、各機関の連携が確認できた。陸上、水路を活用した災害時の強靱な計画により、国民が安心できる体制を整える」と語った。

 1995年の阪神大震災で陸上交通機能が損傷した際、舟運が復旧に役立ったことから、淀川沿川の各地に緊急用船着き場などの施設を整備してきた。今回の訓練で輸送や積み込み、積み替えにかかった所要時間などを精査し、舟運を活用した防災計画を策定したい考えだ。

 

【公式ブログ】ほかの記事はこちらから

建設通信新聞電子版購読をご希望の方はこちら