ミサワホームは10日、青森市の中心市街地における「(仮称)本町一丁目2番地区市街地再開発事業」について、同事業準備組合(齊藤丈士理事長)と事業協力協定を締結したと発表した。13階建て程度、延べ約1万1500㎡の規模で、多世代が安心・快適に暮らし続けられる住宅と、国内外の観光需要を取り込み、観光客でにぎわう交流拠点・商業機能などの複合施設を建設する。
設計と施工者の選定時期は未定だが、2028年中に着工し、30年3月の完成を目指している。計画地は、同市本町一丁目2の敷地約0.5haで、近隣には青森県庁舎や青森市役所本庁舎、青い森公園などがある好立地となっている。
同社は、子会社の東北ミサワホームとともに15年に設立された市本町一丁目2番地区まちづくり協議会に事務局の一員として参画。長年にわたり地権者らと市街地の活性化策について協議を進め、9月の準備組合立ち上げにも貢献していた。
再開発計画によると、未来を見据えた街づくり事業「ASMACI(アスマチ)」ブランドとして展開する。
住商一体の複合施設は、計画地が地域の伝統芸能「ねぶた祭」の運行コースに隣接することから、建物低層部に多様な人々が交流し、にぎわいを創出する機能を設けることで、市街地の回遊性向上を後押しする。
周辺地区を含むエリア一体の利便性向上と若年層や子育て世帯の流入促進のために、子育て支援機能や生活利便施設の誘致も検討する。上階の分譲マンションには、入居者の健康増進機能を設けることで市民の長寿命化に貢献する予定だ。
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