【岐阜・多治見市の新庁舎】概算工事費は76億余/延べ8070㎡、基礎免震 | 建設通信新聞Digital

11月10日 月曜日

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【岐阜・多治見市の新庁舎】概算工事費は76億余/延べ8070㎡、基礎免震

新庁舎の完成イメージ


 岐阜県多治見市は、新庁舎整備基本設計案の概要を公表した。規模はS造5階建て塔屋1層で、接続通路を含む延べ床面積が8070㎡。基礎免震構造を採用する。設計費と合わせた概算工事費は76億2000万円と試算した。基本・実施設計は安井建築設計事務所が担当している。12月8日まで案への市民意見を募集している。

 現本庁舎(日ノ出町2-15)は、老朽化と防災拠点としての機能に課題があり、駅北庁舎(音羽町1-233)とも離れていることなどから、駅北庁舎隣接地に新庁舎を整備する。建設地は、JR多治見駅と駅北庁舎の間に位置する虎渓用水広場西側の空地約3000㎡。

 1階は、にぎわい創出・発信拠点と位置付け、多世代が交流できる「市民リビング」として整備する。2階は、JR多治見駅や駅北庁舎とつながる接続通路を設置する。2-4階には執務室を設け、5階に議会機能を集約する。

 多治見駅前の新たなにぎわい空間にふさわしい外観デザインとする。市民利用が中心の共用空間に面する東面は、屋内外の一体感が感じられる透明感のあるデザインとする。西面は西日除けのやきもの素材のルーバーを設置し、多治見らしさを表現する。

 環境配慮計画では、建物高断熱化や高効率機器導入によるZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)Ready相当を目指し、木材や再生建材を活用したカーボンニュートラルの実現にも貢献する。

 2026年11月30日までに実施設計を終える。27年7月から新庁舎、29年11月から駅北庁舎の改修を始め、30年1月の完了、同年4月の供用を目指す。

 

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