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【本】日本の近代を支えた「みなと」の歴史と現在へのまなざし 『港の日本史』著者・吉田秀樹さんに聞く

最終更新 | 2018/07/27 14:24

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 港を意味する語は「水門」「湊」「津」「浦」「泊」など多様だ。そこから紡いだ日本史が本書の試みだ。
 著者は、運輸省(現・国土交通省)入省後、おもに港湾関係の業務に従事し、敦賀港、新潟港、北九州港などの事務所長を務め、みなと総合研究財団主席研究員、国土技術政策総合研究所沿岸海洋・防災研究部長を歴任。今春、退職した。在職時から歴史、まち歩き、近代化遺産に関心を持ち、全国のみなとまちを巡る一方、「海と船が見える坂道」の研究をライフワークにしている。

前国土技術政策総合研究所研究部長 吉田秀樹さん

 ことしのキーワードは『明治150年』。「いうまでもなく明治維新は日本の政治・経済・社会制度を大きく変えたが、そこに港の存在を見る人は少ない」と著者は指摘する。
 「開港5港」と呼ばれる函館、長崎、横浜、神戸、新潟の各港は、幕末から明治2年にかけて開港。「製鉄・ドックなど日本の近代化の推進力となり、明治以降、近代港湾は臨海工業地帯とセットで開発されていった。さらに昭和40年代からはコンテナ化による物流・荷役革新が起こり、港の様相は大きく変化していった」という。
 内陸水運も港と密接不可分だ。内燃機関がない時代、場所によっては昭和の中途まで盛んだった。いまでも各地に遺構や地名として内陸水運の痕跡が残る「みなとまち」が数多く存在する。
 さらに、飛行機が出現するまで、日本人にとって異国・外国との交通・交流手段は船に限られた。外国との交通・交流の拠点は、唯一「みなと」だったのだ。
 「平成に入り、ウォーターフロントとしての再開発が活発になり、現在では、大型クルーズ船で日本を訪れる外国人観光客が急増するなど、港がふたたび人の移動の結節点として脚光を浴びている」という。
 このように、日本の社会・経済に果たす「みなと」の役割は、この国の歴史を通じて重要であり、社会・経済状況の変化に柔軟に対応してきたことが分かる。津々浦々の「みなとまち」には、それぞれ、現在まで背負ってきた時間の蓄積があり、日本の歴史の縮図ともなっている。
 本書は、現在の港が、過去の港を参考にすべき点は多いとし、港と日本の歴史との関わりを見つめ直すべきだと勧める。
 著者ライフワーク・海と船が見える坂道に関しても、開放的な「海」と動的な「船」が望め、魅力的な景観を見せてくれるお薦めのスポットがいくつも本書に登場する。
 まもなく夏休み。本書を片手に、お薦めスポットの探訪に出かけたい。

『港の日本史』吉田秀樹+歴史とみなと研究会 祥伝社新書 840円+税

 海洋国家・日本を造り上げてきた舞台・港。三内丸山遺跡にあった海運の痕跡、平家一門や幕府将軍、戦国大名たちが描いた国際貿易の夢、さらには海洋大国の礎となる幕末・明治の築港事業など、ダイナミックな時代のうねりに、つねに港は絡んでいた。本書は、古代から近現代まで、港湾の専門家がもうひとつの日本史の舞台をたどった1冊。そこは外国への窓であり、政争の舞台でもあったように、人と物の結節点であり続けた存在だった。「歴史とみなと研究会」は、個々が関心あるテーマに即して文献調査やフィールドワークを続けている歴史愛好家グループ。本作では、港湾と日本史の関係性を掘り下げた。

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