JR東日本は、2021年度に21駅でホームドア整備を進める。早期展開を目指してスマートホームドアを積極的に導入するほか、設計加重を見直した補強工事の簡素化=イメージ、新型ホームドアの開発などにも取り組む方針だ。32年度末ごろまでに、東京圏在来線の主要路線全駅(243駅)にホームドア設置を目指す。

補強工事の簡素化イメージ
深澤祐二社長は6日の会見で「ホームドアは順調に設置が進んでいる。スマートホームドアを導入して工期を短縮し、さらにスピードアップして整備を進めていく」と述べた。
21年度は線区単位で21駅42番線にホームドアを設置する。スマートホームドアを導入して展開を促進する。スマートホームドアは従来型に比べ、扉部をフレームで構成した構造で内部機構を簡素化し、約150㎏軽量化した。設置の工期も従来型に比べ最大40%短縮できる。
早期整備に向けた取り組みも推進する。ホームドアの設計に適用する荷重(風・推力)を見直し、ホーム補強工事を簡素化する。荷重の見直しに伴い作用力が小さくなり、鋼管杭など大規模な補強工事を軽減する。壁面面積を確保しつつ風圧影響を軽減する新型ホームドアの開発にも取り組む。
このほか東京支社に東京圏ホームドア整備推進室を設置して、ホームドア整備の計画・設計・工事管理を一元化する。