【尼崎市初のZEB実現】山口電気工事の新社屋が竣工 設計・監理=中村勉 施工=三和建設 | 建設通信新聞Digital

4月29日 月曜日

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【尼崎市初のZEB実現】山口電気工事の新社屋が竣工 設計・監理=中村勉 施工=三和建設

1日から業務開始




 山口電気工事は20日、兵庫県尼崎市に建設した新社屋の竣工式を開いた。新社屋は建築物省エネルギー性能表示で最高ランクのZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)基準を達成し、これは兵庫県では2棟目、同市では初の事例となる。山口寛社長ほか森山敏夫副市長ら約40人が参加し、新社屋の完成を祝った。設計・監理は中村勉総合計画事務所が担当し、三和建設が施工した。9月1日から業務を開始する。

 式典に先立ち、同社の山口社長は「2050年にはカーボンニュートラルを目指すことが国の方針となる。電気を扱うわれわれにとって明るい話題であるが、利益だけでなく社会に何を提供できるかを常に考えていきたい」とあいさつした。続いて森山副市長は「市としては初のZEB施設完成をうれしく思う。今後、このさまざまに工夫をこらした空間で新たな発想が生まれることを期待している」と述べた。

 来賓あいさつ後には関係者で鏡開きを行い、設計・監理を担当した中村勉総合計画事務所主宰で建築家の中村勉氏の発声で乾杯して竣工を祝った。

 新社屋の規模は、S造3階建て1110㎡。設計基準から消費エネルギーを51%削減し、屋上に設置した127枚の太陽光パネルで49%以上のエネルギーを創出することで100%以上のエネルギー削減を達成する。建設地は尼崎市東七松町2-2-10。

 新社屋には山口電気工事ほか、大昭産業とSpaceGrabの3社が結集し、新たにAtomsWorldのグループとして業務を開始する。山口社長は「各社が協調して強いシナジーを生み出すことで、電気工事グループに始まり、最終的にはエネルギーの創造までを扱う会社まで発展させていきたい」と今後の意気込みを語った。



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