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【国立競技場に隈研吾氏監修の最小建築】植田板金店「CLT小屋プロジェクト」

最終更新 | 2022/07/13 10:41

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 「(建築家の)隈研吾さんがデザインした最大の建物と最小の建物が並ぶのはちょっとシュールな感じだと思う」。植田板金店(岡山市)の植田博幸社長は、東京都新宿区の国立競技場で開いた隈氏とのコラボレーション企画「CLT(直交集成板)小屋プロジェクト」の完成披露発表会でそう述べた。国立競技場のトラックに、隈氏がデザイン監修した4畳半ほど(7.2㎡)の小屋を置いて、同競技場の大空間と比較して見せる演出をした。隈氏は「究極のミニマムをつくることに気を配って設計したので、設計時間はかなりかかっている」と話した。

トークに参加した左から中島氏、植田氏、 隈氏、茂木氏

 発表会には植田、隈両氏のほか、自民党の「CLTで地方創生を実現する議員連盟」会長の石破茂衆院議員、中島浩一郎日本CLT協会会長、脳科学者の茂木健一郎氏が出席した。植田板金店が発表したCLT小屋プロジェクトの新商品名は『木庵』。植田社長は「隈さんとは4年前にコラボ商品として『小屋のワ』をつくった。今回まさか国立競技場でその第2弾を発表できるとは夢にも思っていなかった。前回の小屋は6畳だったが、今回は最小を更新して4.5畳。めちゃくちゃかっこいい小屋に仕上がっている」とあいさつした。

内部は二つの窓と間接照明のシンプルな空間。 内壁はCLTの現し 

 木庵はCLTと伝統的な板金技術を融合させた小屋で、外壁に岡山県産の美作ヒノキをふんだんに使い、内部空間はCLT現しとし、屋内外のいずれからも木のかたまりに見えるつくりとしている。屋根はガルバリウム鋼板の素地。いすの高さと床座の高さの二つの窓を設けている。壁一面には間接照明を取り付けた。オプションで、照明やエアコンを取り付ければ仕事や趣味など多様な使い方ができる。4tトラックで運搬する。本体価格310万円(税別)で販売する。
 植田板金店では、CLTを初めて使ったのですべての納まりを一から考え直し、屋根の形状が特殊であるため、構造部分から板金屋根の施工まで苦労したと話す。特に「棟」と呼ばれる役物を使用しない納まりにしているので、何度もやり替えて美しく仕上げたという。
 発表会で石破衆院議員は「CLTは軽い、速い、強いが、難点として価格が高い。大型の公共施設で活用するだけでは価格は下がらないので、民需を増やしていかなければならない。日本は森林大国で、森林蓄積量も年々増加している。これを生かさない手はない。植田社長は隈先生によくこんなことをお願いできたものだ。世界的な建築家に。でも、隈先生とのコラボの小屋だから、人生の素晴らしさを体感できると思う」と述べた。

◆究極のミニマム 茶室原型の4畳半
 この後、除幕式があり、植田社長、隈氏らがひもを引くと、シンプルさの中に個性が感じられる小屋が姿を現した。

入り口は茶室の「にじり口」をイメージ

 隈氏は「CLTのネックは価格だが、小さなものでも使うこと、みんなで使うことが大切だ。310万円というびっくりする価格だが、植田社長にどうして安くできるのか聞くと、板金屋は雨の日は仕事ができないのでその時につくるからと言う。地方にはそういう解決の糸口がたくさんあると思っている。4畳半というのは、建築にとって非常に重要なスケールで、小間でも広間でもある。茶室の原型は4畳半で、日本人にとって一番居心地のいい落ち着く寸法だ」と今回のプロジェクトを説明した。
 この後、植田社長、隈氏、中島会長、茂木氏によるトークがあり、CLTの可能性などを話し合った。
 中島会長は「ヨーロッパは石の文化だと思われているが、最近は木の建築を先導するのだという勢いが感じられてびっくりする。日本は森林大国なのだから、それを使う仕組みをうまくつくり使い切っていく新しいムーブメントを起こせると思う」と期待を寄せた。
 隈氏は「CLTは構造材、仕上げ材、断熱材の1人3役をこなす。仕上げとしてそのまま使ってもきれいだ。本体で使って余ったものは継ぎ足して、いすやテーブルに使える」と指摘した。
 植田社長は「岡山県はCLTが盛んな県だが、知っているのは業界の方で一般の方はあまり知らないのではないか。今回の小屋を広めることで、CLTはこんな質感なんだということを分かってもらい、家を建てるときに使ってみようかという流れになればありがたいと思って隈さんにお願いした」と話した。

本体の端材でつくったCLTのベンチ


 茂木氏は「日常的にスマホを見ることが多いが、脳が長年の進化で慣れ親しんできた木に包まれることはとても大切なことだ。子どものころ、寝転がりながら天井板を見つめたことがある人もいると思う。木目が顔に見えたり風景に見えたり、脳の想像力をかき立てるところがある」と専門家の立場から木の影響を分析した。
 小屋について茂木氏は「20世紀最大の哲学者と言われるルートヴィヒ・ウィトゲンシュタインは北欧の小屋で執筆し、作曲家のグスタフ・マーラーは作曲用の小屋を海のほとりに持っていた」と述べ、これに隈氏が答えて「ル・コルビュジエも晩年はフランスのマルタン岬の木造の小屋で過ごした。コンクリートの建築を始めた建築家が最後は木造ということで、木造の小屋には何か(引きつけるものが)あるような気がする」と話した。

左から石破氏、植田氏、隈氏



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