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【本】犯罪を「あきらめさせる」まちづくりとは? 犯罪学研究の集大成を著者・小宮信夫氏に聞く

最終更新 | 2017/06/28 16:06

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小宮信夫著『写真でわかる世界の防犯 遺跡・デザイン・まちづくり』小学館

小宮信夫著『写真でわかる世界の防犯 遺跡・デザイン・まちづくり』小学館 1800円+税

 これまでに何冊もの著作があるが、本書を「半生をささげた犯罪学研究の集大成であり、ライフワークにしている犯罪機会論の普及のための渾身の一手」と位置付ける。
 世界の諸都市、歴史的遺構を巡り歩いた。映画やドキュメンタリーに登場するような城壁都市は、異民族との紛争や侵略・攻防の果ての、必要に迫られた姿をみせている。
 犯罪学には、人に注目する「犯罪原因論」と、場所に注目する「犯罪機会論」がある。
 犯罪原因論が「なぜ(動機)あの人が」を出発点に探求するのに対し、犯罪機会論は「なぜここで」という場所性に着目。そこから「では、どういう場所なら犯罪が起きないのか」を導く学問だ。犯罪学者ではなく建築家(米国オスカー・ニューマン)の着眼だったことが興味深い。

小宮信夫氏

 グローバルでは犯罪機会論がスタンダードだが、日本は伝統的に犯罪原因論が主流を占めてきた。海外では、犯罪原因論が犯罪者の「更生」を担い、犯罪機会論は「犯罪予防」を担当している。
 日本で犯罪機会論はまったくと言っていいほど知られていない。
 道徳教育で「人は見かけで判断してはいけない」と教えながら、防犯教育では「人は見かけで判断しろ」と矛盾する。判断困難な「不審者」を無理やり発見しようとして、知的障害者、ホームレス、外国人を不審者扱いすることがしばしば起こる。西洋では不審物という言葉は使っても不審者は使わないという。動機の有無は、外見からは判断できないからだ。
 日本で城壁都市が発達しなかったのは、四方の海が城壁の役割を果たし、台風が侵入を困難にしたから。城壁都市が発達しなかったことで、攻撃(犯罪)を「あきらめさせる」経験則も育たなかった。犯罪機会論の普及を阻害していた要因だ。
 2020年オリンピックは日本の防犯技術が試される場でもある。「犯罪者は増えていくかもしれないが、犯罪機会を抑え込むことで犯罪発生を増やさない」が肝要である。
 「防犯のグローバルスタンダードである犯罪機会論を、写真を使って分かりやすく紹介したい」というのが本書のねらい。
 研究の一方で、実践にも重きを置いてきた。児童が通学路などで犯罪に遭遇しないよう、犯罪が起きそうな場所を指摘し、楽しみながら学べる『地域安全マップ』の考案者でもある。同マップのワークショップ教室は海外の日本人学校でも開催される注目ぶり。
 本書執筆のために7年間で5大陸92カ国を回った。これまでの研究成果をベースに、史跡・遺跡を調べ、文献を渉猟(しょうりょう)。各国の研究仲間からも情報を提供してもらった一方、足を運んだ現地で偶然の発見にも恵まれた。「推薦のことば」で国松孝次元警視庁長官が、「写真を中心にした平易な読み物になっているが、犯罪機会論が実践の場でどのように生かされているかを、世界各地、古今東西の事物の中に求めた野心作である」と述べている。また、「世界の人々がいかに腐心して“入りにくい場所”“見えやすい場所”という犯罪防止効果の高い居住空間を作るための努力を重ねたかが読み取れる」と評している。

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