【働きかた】現場監督だからこそ話しやすい環境づくり目指す 三晃空調技術統括部・田中三香子さん | 建設通信新聞Digital

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【働きかた】現場監督だからこそ話しやすい環境づくり目指す 三晃空調技術統括部・田中三香子さん

三晃空調東京本店技術統括部主任・田中三香子さん

 入社して8年目。現在は六本木ヒルズ改修工事の現場で現場監督として活躍している。入社1年目は内勤で設計業務に携わり、2年目から現場に。「描いていた図面が形になっていくことに感動を覚えました」とものづくりの楽しさを話す。
 仕事をしていく上で大切にしているのは「取引先の方や職人さんたち、相手の気持ちを考えて話すことです」ときっぱり。現場監督として、上位者の立場で働いているからこそ「女性が働きやすい現場にしたいし、社員同士で気軽に話せる環境、雰囲気づくりを心掛けています」と、気配りを欠かさない。
 仕事を続けてこられたのは「現場に出たときから同じ方が上司で、仕事を教えてもらっています。いつも気を使って助けてくれる方なので仕事をしやすいです」と、女性の活躍には周りの理解と協力が欠かせないと語る。
 昨年8月には、研修の一環として社内の女性技術者10人が集まり、女性の働きやすい職場環境について話し合った。女性技術者だけの初めての会議で「仕事の忙しい時期とそうでない時の波があるので、休暇の取得調整が難しい」「夏には汗をかくので作業着が透けて気になる」といった課題や意見が出され、社内で改善できることは提案していく。また、普段は会うことがないだけに、「こうした機会をきっかけに、互いに連絡を取り、相談できるようにもなった」と、女性だけの交流の場の必要性も指摘する。
 これから設備工事業界を目指す後輩には「嫌なことがあっても割り切って仕事するしかないです」と苦笑しながらも「何も分からず現場に出て苦労もあったけれど、いまは毎回違う人と仕事をし、多くの人と出会えて楽しいですよ」とメッセージを送る。さらに「設備工事の現場で働く女性はあまり有名ではないから、興味を持つ人が増えるような努力もしていきたい」とも。

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