日本水素エネルギーは、川崎市扇島東部の一部で計画する、世界初となる国際水素サプライチェーンの国内基地建設に着手した。施工は、川崎重工・大成建設・東亜建設工業JVで、5月23日に安全祈願祭を行った。
「液化水素サプライチェーンの商用化実証」の一環で基地を整備し、国際水素サプライチェーンとしての性能、安全性、耐久性、信頼性、経済性などの商用化に求められる要件を2030年度までに確認する。実証試験を行った後に商用運用を予定する、世界初の商用規模の施設となる。
実証試験では、国内で調達した水素ガスを使う。商用運用時には、海外で製造したグリーン水素を液化し、液化水素運搬船で輸送、受入基地に荷揚げし、周辺の水素供給先へ水素を供給する計画だ。
基地は、貯蔵容量5万m3の液化水素貯蔵タンク、海上荷役設備水素液化設備、水素送ガス設備、液化水素ローリー出荷設備を備える。
計画地は、川崎市川崎区扇島8の敷地約18万3167㎡。
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