【新しくて懐かしい学校】C+Aで設計着手/広島県三次市 | 建設通信新聞Digital

8月2日 土曜日

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【新しくて懐かしい学校】C+Aで設計着手/広島県三次市

全体俯瞰イメージ(特定者提案より)


 広島県三次市は、公募型プロポーザルの手続きを進めていた「市立十日市小・中学校改築基本・実施設計業務」の審査結果を公表した。候補者には、シーラカンスアンドアソシエイツ(C+A)を特定した。近く契約する。委託金額の上限は2億6500万円(税込み)に設定している。次点には昭和設計が選ばれた。

 審査委員会の講評によると、「4階建てと2階建てを組み合わせた構成は、高層階への避難といった具体的な防災対策が盛り込まれており、提案の中で最も災害への備えが充実している点や、ラーニングセンターや各学年ゾーンの考え方がより整理され、構成全体に無理がなく、フレキシブルな学びの空間としての可能性を感じさせる提案となっている」ことなどが評価された。

 特定者の提案は、「新しくて懐かしい学校をつくる-町のリビングのようなタウンコモンズがつなぐ多彩な活動」を掲げる。生徒の拠点を2階以上に配置した水害から命を守る断面構成としているほか、ラーニングセンターを中心とした空間構成で、各領域の連携が図りやすい計画となっている。また、タウンコモンズと名付けたまとまりを家族・地域にも開かれた町のリビングのような場とする。

 業務内容は、同校改築に伴う基本・実施設計。履行期間は2027年2月26日まで。

 計画では、市立十日市小学校(十日市中4-9-1)と中学校(同4-2-2)を建て替え、施設一体型小中一貫校を整備する。敷地面積は約3万1500㎡。施設規模は総延べ約1万0500㎡。工事費は58億9300万円(税込み)程度を見込む。工期は27年1月着工、28年12月完成を予定している。


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