静岡県が発注した「令和7年度下田警察署庁舎新築他工事」の安全祈願祭が7日、下田市の現地で約40人が出席して行われた。設計は高橋茂弥建築設計事務所、施工は建築が加和太建設・河津建設JV、電気は小林電気工業、機械はサエツ冷機工業が担当する。2027年5月末の完成、9月の業務開始を予定している。
神事では、高橋茂弥建築設計事務所の高橋辰弥社長が鎌(かま)入れ、下田警察署の高橋宏文署長が鍬(くわ)入れ、加和太建設の河田亮一社長が鋤(すき)入れを行い、関係者が玉串をささげて工事の無事故・無災害を祈った。
その後の直会(なおらい)で高橋署長は「新庁舎は、黒船をイメージしたデザインになっている。県下のみならず、全国に自慢できるような夢のある警察署になるのではないか。下田市、5町(東伊豆、西伊豆、南伊豆、河津、松崎)の災害・防犯対策の拠点となり、地域住民の安全と安心を守るステーションとして最大限機能を果たせると確信している」とあいさつした。
規模は庁舎棟がRC一部S造4階建て延べ4910㎡、付属棟がS造平屋建て131㎡。1970年代に建設された旧庁舎の老朽化や耐震性不足などを踏まえ現地建て替えする。現庁舎は旧下田東中学校に仮移転している。
総事業費は約42億円を想定する。建設地は同市東中。
岩川桂所長(加和太建設)の話 「安全・安心に配慮し、地域に根付き、長く使っていただくために、品質の良い建物を目指していきたい」
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